片付け上手な人は、同時にイメージすることが上手だと言われることがあります。SNSや動画投稿サイトで片付けテクニックや片付けの豆知識はかんたんに手に入るとはいえ、片付けが苦手な人は、実際の作業にとりかかるまでが大変だったり、手をつけてもモチベーションを保てなかったりして、中途半端になってしまうことが多いようです。
しかし、今、整理収納アドバイザーとして講演などをおこなっている人のなかにも、昔は片付けが苦手だった人は少なくないのであきらめることはありません。
この記事では、片付けるモチベーションを保つための思考法を紹介しています。片付けが苦手だと感じている人は、ぜひ読んでみてください。
なぜ片付ける気になれないのか

片付けが苦手な人の多くがモチベーションを保つことができません。なぜでしょうか?考えられるのは、以下のような原因です。
面倒くさいと思っている
片付けはやっぱり面倒くさいですよね。この「面倒くさい」というひと言で、片付ける気になれない、モチベーションを保てない理由を説明できますね。
でも、よく考えてみてください。面倒くさいと感じるのは、もしかしたら部屋にモノが多すぎるからかもしれませんよ。
忙しい
忙しい。これも片付ける気になれない理由としては十分ですね。仕事と片付けを比較すると、仕事を優先するのは当然のことです。
でも、散らかったお部屋をいつまでもそのままにしておくわけにもいきませんよね。
片付けはイメージが大切

面倒くさくても、仕事が忙しくても、散らかったお部屋はいつか必ず片付けなくてはなりません。そのためにはモチベーションを上げ、さらにそのモチベーションを片付けが終わるまでキープする必要があります。
重要なのは「イメージすること」です。
片付けが済んだお部屋をイメージする
何も考えずにいきなり片付け始めてもモチベーションは上がりませんし、当然のことながらそれをキープすることもできません。これを防ぐためには、片付けを始める前にどんなお部屋にしたいのか、その部屋の姿をイメージすることが大切です。
「家族みんながリラックスできて、すっきりした片付けやすい部屋」
この「片付けやすい」というワードは意識したほうがいいでしょう。なぜなら、片付けやすいお部屋にしないと、今後も片付けに手をつけるのが億劫になってしまうからです。
お部屋を片付けることで得られるメリットを考えてみる
片付けが済んだお部屋をイメージするときは、片付けることで得られるメリットについても考えてみましょう。
すっきりと片付いたお部屋なら、あれこれモノを探し回る必要がありません。モノが見つからないとイライラしてしまいますよね。お部屋が片付いていると、ストレスも感じにくくなります。
お部屋を片付けると、精神的にも肉体的にも健康を保てるというメリットを得られるんですよ。
片付いたお部屋での生活をイメージしてみる
片付いたお部屋での生活をイメージしてみることもモチベーションを上げることにつながります。
お部屋が片付いたら友達を呼びたくなるかもしれません。人に見られても気にならない片付いたお部屋なら、ちょっとしたパーティーを開けるかもしれませんね。このように、片付いたお部屋での楽しい生活をイメージしてみてください。おのずとモチベーションが上がってくるはずです。
片付けのモチベーションを上げる・保つためのアイデア

片付いたお部屋をイメージすることで、片付けることへのモチベーションを上げられます。ここからご紹介するのも、同じようにモチベーションを上げる、そして保つためのアイデアです。
小さなステップに分けて目標を設定する
片付けの目標を明確にしましょう。具体的で実現可能な目標を立てることで、達成感を得ることができます。たとえば、「ベッド下の収納スペースを整理する」など、比較的かんたんな、小さな目標から始めるといいでしょう。
片付けを大きなタスクと捉えると圧倒されてしまうので、小さなステップに分けて取り組むと目標を達成しやすくなります。小さなステップではありますが、なるべく具体的に目標を設定しましょう。
時間を区切って作業する
片付け作業に時間制限を設けることで、集中力を高めることができます。スマホなどのタイマーを使って、集中して片付けに取り組む時間をつくりましょう。たとえば、25分間の作業と5分間の休憩を繰り返す「ポモドーロテクニック」を試してみてはいかがでしょうか?ポモドーロテクニックは、ビジネスの世界でしばしば使われている集中力と生産性を向上させるためのテクニックです。
優先順位をつける
優先順位をつけることで、効率的に片付けに取り組むことができます。いちばん散らかっている場所や使い勝手が悪いと感じている場所から始めて、だんだん整理していく方法です。
家族にヘルプしてもらう
たったひとりでお部屋を片付ける必要はありません。家族に協力してもらいましょう。ひとりで作業をするよりも、みんなでにぎやかに片付けたほうが、モチベーションが下がり気味になってもお互いに励まし合いながら作業を続けられますよ!
ごほうびを設定する
イメージどおりにお部屋を片付けられたときのために、自分に小さなごほうびを与えましょう。たとえば、ちょっと高級なディナーや近場への週末旅行はいかがですか?ごほうびがあると、やる気にならないわけにはいきませんよね!
常にポジティブに!

片付けは面倒くさいと考えず、片付いたお部屋に暮らすメリットを考えながら、前向きな気持ちをもつことが、作業を進めるためにはとても重要です。
片付けが苦手な人は、片付けにかかる時間や片付けのやり方を考えるだけでもネガティブな気持ちになりがちです。そもそも苦手なわけですから、片付けに嫌気がさしたこれまでの経験を思い出してしまうかもしれませんね。
でも、ごほうびとは言わないまでも「この作業を終えたらお菓子の時間にしよう」程度のことでもモチベーションは上がるものです。
「常にポジティブに!」
片付けが苦手な人は、この考え方を忘れないようにしましょう。
「片付け=捨てる」ではない
多すぎるモノを捨てることはたしかに重要です。しかし、「片付け=捨てる」では決してありません。捨てることを意識するがあまりに片付けに手をつけられないのであれば、いったん捨てることは忘れて「整理整頓」することに意識を傾けましょう。
片付けを進めるにあたり重要なのは、「どんなモノがあるのかすべて確認して、あちこち乱雑にならないよう適切に管理できるモノだけをキープする」ことです。不要なモノがあると、これを実現できません。そのため、いずれは「不要なモノ」「過剰なモノ」を選んで処分しなければならなくなります。
しかし、片付けが苦手な人がモチベーションを上げて作業をやりきることだけを考えるなら、この時点で捨てることを過剰に意識する必要はありません。
まとめ

片付けは、片付いたあとのことをイメージしてから始めましょう。ネガティブなイメージだけをもって作業に入ってしまうから、モチベーションが保てないんです。この記事でご紹介したことを参考にして、自分なりのモチベーションを上げる方法を探してみてください。ただし、継続的に取り組むというちょっとした気持ちの強さは必要です。少しずつでいいのでトライしてみてくださいね。