収納の湿気対策

モノを収納するときに、常に私たちの前に立ちはだかるのが「湿気」です。湿気は収納の敵。シンク下や洗面台下だけではなく、押入もクローゼットも、対策をしないと大切なモノが一面カビに覆われてしまうことも。この記事では、そんなカビを防ぐためにできる収納の湿気対策について考えてみます。

日本の収納は湿気対策が必須

日本は海に囲まれているため、ほとんどの地域で湿気対策が欠かせません。とくに梅雨に始まる夏場の湿度はマックスに上昇するので、梅雨に入る前には本格的に対策をしておきたいところです。

まずは収納スペースからモノを出す

収納スペースは、通気性がよくないことが多く、湿気がそのまま滞留してしまいがちです。そんなスペース内にたくさんのモノが詰め込まれていると、よけいに通気性が悪くなり、カビが発生しやすい環境が整います。そのため、まずは収納スペースに入っているモノを出して、モノを分類して不要なモノは処分してしまいましょう。

1年も2年も使わずにいたモノは、とっておいても使うことはまずありません。もったいないと思うなら、必要としている人を探すか、フリマアプリなどで売却することを考えてみてください。

掃除

収納内のモノをすべて出して不要なモノと必要なモノを分けたら、つづいては掃除です。モノを収納する前に、カビや虫の原因因子を少しでも取り除いておきます。モノに付着したホコリや汚れだけではなく、収納内もしっかり掃除してください。

モノを乾燥させる

掃除を進めつつ、湿気を帯びていそうなモノがあったら乾燥させておきましょう。ホコリから守るために衣類などにカバーをかけている場合は、湿気がこもるので外しておきましょう。

整理整頓して収納

収納スペースを掃除したあとは、サーキュレーターなどで風を送り込んで内部を乾燥させます。その後、モノを中に入れていきますが、このときに詰め込まないようにしましょう。少しでも風通しをよくするためです。

湿気はスペースの下のほうにたまりやすいので、この性質を考えると長期間保存するモノは、モノにもよりますが、なるべくスペースの上のほうに置いたほうがいいでしょう。収納内にラックやすのこを設置して底上げすることも湿気対策になります。

除湿剤、乾燥剤、防虫剤を入れておく

押入やクローゼットといった収納スペースには、除湿剤を置いておきましょう。タンクタイプの製品のほか、クローゼットで使いやすいハンガータイプやシートタイプの製品など、さまざまな選択肢があります。収納ボックスや洋服の内部には、乾燥剤、防虫剤を入れておいてもいいでしょう。

最近は収納や小さな部屋向けのコンパクトで安価な除湿機も多数販売されているので、設置を考えてみてはいかがでしょうか?

ときどき風を送り込むことを忘れずに

いくら掃除をして除湿剤を置いたとしても、元々湿気がこもりやすいスペースです。ましてや日本の夏の湿気は強力です。そのままにしていては、収納スペースはすぐに湿気を帯びてしまいます。そのため、収納内には定期的に風を送り込むことを忘れないでください。ここまでやれば、手ごわい梅雨から真夏にかけてのじめじめも、恐れることはありません。

収納の湿気対策で覚えておくべきこと

収納の湿気対策で覚えておくとよいことをご紹介しておきます。

押入は両サイドを開けて換気

押入は、2枚の扉を真ん中で合わせて両サイドを開けておくと通気性がアップします。

ベッド下はカビが発生しやすい

ベッドの下を収納スペースとして使っている人は多いと思います。しかし、このベッド下、とても湿気がこもりやすいんです。ベッドの下は、汗の湿気が下っていきやすいので、押入やクローゼット同様に湿気対策をとる必要があります。

まとめ

押入やクローゼット、ベッド下のほかにも「収納」と呼ばれるスペースはおしなべて湿気がたまりやすいので、同じように対策することが重要です。この記事がみなさまの参考になれば幸いです。

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