片付けられない人でもできる、捨てないで家を整理するための思考法

部屋の片付けの第一歩はモノを適正な数量にすること。そんなことはわかっているんです。わかっているけれど、捨てられないから多くの人が困っているんです。でも、今のお部屋の状態を見て、なんとかしたいと思っているのなら行動を起こさなければなりません。この記事では、部屋を片付ける下準備として「捨てないで家を整理するコツ」を紹介しています。あくまで片付けへのスタートラインではありますが、必ず役に立つのでぜひ読んでみてください。

捨てられないのはなぜ?

今は片付け上手になった人のなかにも、以前はモノが増えるばかりで片付けられなかったという人はたくさんいます。

私たちはみんな、モノを大切にすることを教えられていますから、「使えるモノを捨ててしまうなんてもったいない」という気持ちになって当たり前なんです。

私たちがモノを捨てられない理由はほかにもあります。性格的なことだったり、幼い頃に貧しい思いをしたトラウマだったり…

高齢の親御さんは貧しい時代を経験していますから、モノをためこんでしまう傾向がありますよね。捨てられない人にも、同じようになんらかの経験、教えなどが影響しているのかもしれません。

片付けたいのはやまやまだけれどもモノを捨てられないのであれば、まず「私を捨てられない人にした原因」があるかどうか、一度考えてみてください。

モノが増えるのはなぜ?

もちろん、捨てられないことはモノが増える大きな原因です。しかし、捨てられないことばかりが、モノが増える原因ではありません。自分の性格や行動が、モノが増える原因になっていることはよくあります。

たとえば、ショッピングでストレスを発散している人。モノが欲しいというよりは買い物が目的になっているので、不要なモノがどんどん増えてしまいます。

たとえば、以下のような傾向がある人は、少し行動を見直すとモノが増えず、部屋の片付けがかんたんになるかもしれませんよ。

  • ショッピングでストレス発散
  • いつか役に立つと思ってモノをとっておく
  • いらないとわかっていてもただなのでもらっておく
  • もったいないのでモノをとっておく

ストレスを発散するのはいいことです。モノを大切にすることもいいことですが、家に置いておけるモノのキャパシティは決まっています。

片付けられない人が片付けを始める前にやるべきこと

家を整理整頓するには、いずれモノを処分しなければなりません。しかし、片付けることを苦手に思っている人には、片付けを始める前にやるべきことがあります。

それは、考えることです。

まず悩みについて考える

片付けが苦手な人は、自分が片付けられないことに悩んでいるのかもしれませんが、実際は、なにかほかに問題があって片付けられないのかもしれません。とくに「悩み」は小さなものであっても見逃せません。心の乱れが部屋の乱れにつながることもあるんです。

  • 子育てや親の世話で忙しい
  • お金がなくて将来が不安

ちょっとしたことでもいいので、自分が悩んでいることを思い浮かべてみましょう。そして、そのちょっとした悩みをポジティブな方向にシフトさせるにはどうすればいいのか考えてみましょう。

これはあくまで片付けへ向けてのスピリチュアルトレーニングのようなものです。

子育てや親の世話に忙しい人は、誰かにヘルプしてもらえないか考える。お金がなくて将来が不安なら、少しでもいいので家計の助けになる副業を始めてみる。そうかんたんにいかないこともありますが、少しでもポジティブな方向に思いを向けることで、家の中もポジティブな方向に向けていきましょう。

モノを取り出してみましょう

悩みを特定してポジティブな方向に向けていくことを理解したら、洋服でも調理道具でもなんでもいいので収納しているモノを取り出してみてください。

たとえば洋服なら、それぞれ最後に着たのはいつのことだったか考えてみましょう。

「ずいぶん長い間着ることのなかった洋服はありませんか?」

「似たような洋服が何枚もありませんか?」

実際にモノを取り出してみると、片付かないわけがわかってきます。収納スペースにはかぎりがあり、モノには適正な数量がある。悩みをポジティブな方向に向けることを考えると、次にとるべき行動が見えてくるはずです。

「着ていない洋服はレギュラーに昇格させる」

これもひとつの方法です。

「着ていないから処分しよう」

これもひとつの方法です。

処分といっても「捨てる」ことだけが処分ではありません。「もったいない」けれども着ることがないのであれば、誰かの役に立てることを考えましょう。

リユース、リサイクルが当たり前になった今、アプリを使って売却したり、インターネット経由で寄付や無償譲渡したりすることもかんたんです。

モノを取り出してみることは、適正な数量を理解するためのトレーニングだと考えてください。

自分なりのルールをつくる

モノには適正な数量があることを理解したら、次にモノを増やさないための自分なりのルールをつくりましょう。

「ひとつ買ったら、ひとつ処分する」

「日用品のストックは○個」

などです。

自分なりのルールをつくり、実践することで、家は必ずすっきりしてくるはずです。誘惑はあるかもしれませんが、ポジティブな未来を信じて努力をつづけることで、片付け上手への道はきっと開けます。

まとめ

「捨てないで家を片付けるための思考法」ということでお話ししてきましたが、やはりモノが多すぎては片付けられません。ご紹介した思考法で自分自身や家族のポジティブな未来を思い描いたうえで、モノの適正な数量を把握して、使わないモノは売却や無償譲渡などの形で処分する。これが片付け上手への道です。片付けられない人には、片付けられない原因があります。皆様もこの記事を参考に、ぜひ片付け上手を目指してみてください。

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