布団の収納・布団はひとり1組が基本、使わない布団はコンパクトに

季節により使い分けることの多い布団は、かさばることもあり、収納の際に頭を悩ませます。今は布団をコンパクトに収納するための便利グッズもたくさん販売されていますが、それでも布団の収納を苦手にしている人はたくさんいらっしゃるようです。この記事では、布団収納の方法について、基礎的な知識も含めて紹介しています。ぜひ参考にしてください。

布団を収納する際に大事なこと

まずは布団を収納する際に大事なことをご紹介します。いわば布団を収納する際の大前提ですから、しっかり押さえておきましょう。

布団により収納方法を変える

布団には敷き布団や掛け布団があり、皆様も季節により使い分けていると思います。これらの布団は、布団に合わせて収納方法を変えることが大事です。今、使用している布団と季節的に使用しない布団を同じ方法で収納していてはスペースのむだづかいになってしまうので、必ず覚えておきましょう。

布団には適正量がある

布団には適正量があります。ただでさえ収納の際にスペースを独占してしまう布団ですから、適正量以上の布団をもっていると、季節で入れ替えることを考えても収納することがとても困難です。布団の適正量を把握して、適正量以上の布団がある場合は、処分を検討しましょう。

布団の適正量は家族ひとりにつき1組。これには夏と冬の掛け布団を含みます。

「こんなに少ないの?」と思われるかもしれませんが、実際に必要なのはこれだけです。

来客が頻繁にあるようなら、収納スペースが許すのであればもう1組用意してもいいでしょう。

布団を適正量に保つコツについてはのちほどご紹介します。

忘れてはならない湿気対策

布団を収納するうえで忘れてはならないのが「湿気対策」です。布団は、対策をしておかないとすぐにカビてしまいます。押し入れなどのスペースに収納する際は、直に置くのではなく、スノコを敷いたり立てかけたりしてから置くとともに、除湿剤を設置するといいでしょう。

布団を収納するうえで忘れてはならないのが「湿気対策」です。布団は、対策をしておかないとすぐにカビてしまいます。押し入れなどのスペースに収納する際は、直に置くのではなく、スノコを敷いたり立てかけたりしてから置くとともに、除湿剤を設置するといいでしょう。

布団を収納する際は詰め込みすぎにも注意が必要です。布団を詰め込みすぎると湿気がこもりやすく、布団がカビやすくなります。

冬場に乾燥対策として加湿器を使っている場合は、加湿しているお部屋の収納スペースの湿度は上がりがちなので、ときどき扉を開けてサーキュレーターで風を循環させてあげると効果的です。

布団の基本的な収納方法

布団を収納する際に大事なことをご紹介したので、つづいては布団の基本的な収納方法を解説します。日常使いの布団と時期的に使わない布団では収納方法が異なるので、分けてご紹介します。

押し入れに収納するなら

布団の収納に押し入れを使っている場合は、上段を利用しましょう。押し入れの上段なら、腰をかがめず自然な姿勢で布団を取り出せます。敷き布団を下、掛け布団を上にすると、布団にやさしく、湿気もこもりにくくなるのでおすすめです。

敷き布団は基本的にZ字(もしくはS字)の三つ折りでたたみます。これは押し入れの幅と関係しています。押し入れの奥行きは基本的に90cmです。布団の長さは210cmなので、二つ折りではなく三つ折りでちょうど押し入れにフィットします。上の折り目が奥になるように収納しましょう。

一方、掛け布団は二つ折りにして折り目部分を手前にしておくと、布団を敷くときの動作がスムーズになるのでおすすめです。

スペースに余裕がなく、押し入れの下段に布団を収納するのであれば、湿気対策を万全にする必要があります。先にご紹介したようにスノコを敷き、除湿剤を設置して、カビやダニの発生を防ぎましょう。

クローゼットに収納するなら

布団をクローゼットに収納する場合は、押し入れに収納するときよりも工夫が必要です。クローゼットは押し入れよりも奥行きがないことが多く、ほとんどの場合、奥行きは45~60cm程度です。そのため、三つ折りで平置きしようとしてもはみ出してしまいます。しかし、クローゼットには基本的に仕切りがないので奥行きに合わせて布団を立てて置くことが可能です。タテ置きで布団はぴったり収まります。

ただ、布団を立てて収納するとすぐに倒れてきてしまうため、突っ張り棒などの収納アイテムを使って仕切りをつくるなどの工夫は必要です。最近はインテリア量販店などで立てて収納できるマットレスのような敷き布団も販売されているので、クローゼットに布団を収納している場合は買い替えを検討してもいいでしょう。

クローゼットに布団を収納する際も、湿気対策は万全にしてください。スノコを置くなどして、床に直置きすることは避けましょう。

収納場所がない場合は?

布団の収納場所を確保できない場合は、考え方を変えて、収納するのではなく、カバーを掛けてインテリアにしてもいいでしょう。布団にカバーを掛けるだけで、シンプルなソファーとして使えますよ。

また、布団を丸めてからベルトでまとめれば、お部屋のコーナーなどに立てて収納することが可能です。その上からカバーを掛けておけば、見た目の違和感もありません。

時期的に使わない布団はコンパクトに収納

つづいて、時期的に使わない布団の収納方法をご紹介します。時期的に使わない布団は、できるだけコンパクトに収納すると、スペースをほかのモノに割り当てることが可能です。

布団圧縮袋

布団の収納といえば、テレビショッピングでおなじみの「圧縮袋」ですね。

圧縮袋にはさまざまなタイプがあります。掃除機で空気を吸い取るタイプが一般的ですが、掃除機を使わずに手で空気を押し出すタイプの圧縮袋もあります。

いずれにしても、布団の大きさや収納する枚数を考えて、適切な製品を選びましょう。枚数が多い場合は掃除機で空気を吸い取るタイプのほうがおすすめです。あまりにもキャパシティの大きい製品を選んでしまうと内部に空気が入り込みやすいため、できるだけぴったりサイズを選びましょう。

圧縮袋を利用すれば、押し入れやクローゼットの中の収納ボックスや棚にのせて布団を保管することも可能です。圧縮袋は丸めてベルトなどでしばることもできるので、普段は活用しにくいちょっとしたスペースに布団をしまうこともできますよ。

布団圧縮袋の注意点

布団圧縮袋には、分厚い布団でもコンパクトに収納できるという利点がありますが、いくつか注意点もあります。

  • 必ずお手入れしてから収納

布団は、必ずお手入れをしてから圧縮袋に入れてください。汚れたままの布団を圧縮袋に入れてしまうと、保管している間に雑菌などが増えてしまう可能性があります。これでは布団の寿命を縮めてしまうことになるので、汚れを落とし、風通しのよい場所に干すなどしてから圧縮袋に入れましょう。

  • 圧縮袋のファスナーをチェック

圧縮袋は穴でも開かないかぎり繰り返し使えます。しかし、繰り返し使う場合はファスナー部分をしっかりチェックしてください。意外にこのファスナーから空気が漏れていて、圧縮がうまくいかないことがあります。ファスナーにちょっとしたごみが付いているだけで袋が密閉されないこともあるので、発見したらしっかり取り除きましょう。

  • 圧縮はほどほどに

圧縮袋の効果は、すでに皆様ご存じのことと思います。しかし、コンパクトになるとはいえ、あまりにも圧縮してしまうと、布団はなかなか元に戻らなくなってしまうことがあるので注意が必要です。とくに注意すべきなのが羽毛布団。羽毛布団は、強く圧縮してしまうと元に戻りません。元の厚さの30%程度を目安に圧縮してください。

布団を適正量に保つコツ

片付けや収納の基本はモノの量を適正に保つことです。モノの量が少なければ当然、片付けに手間がかかりません。むだにモノがあるから片付けが大変になっているんですね。

さきほど、布団はひとり1組というお話をしました。これが布団の適正量です。この適正量をキープするコツをご紹介します。

買ったら処分

敷き布団や掛け布団の寿命は長くても4~5年程度です。羽毛布団なら、この程度の周期でクリーニングをすることでさらに長く使えます。

布団は基本的に寿命を迎えたら買い替えましょう。この際、これまで使っていた布団は確実に処分することが重要です。そのほかの寝具も同様で、たとえばタオルケットなどは複数枚用意しておきたくなりますが、「買ったら捨てる」ことで適正量をキープするよう努力しましょう。

使っていない布団は処分

使っていない布団。これは適正量をオーバーしてしまった布団です。使っていない布団の存在をなくせばスペースが空くわけですから、処分する、もしくは使っている布団と入れ替えてその布団を処分することにより、スペースを有効利用しましょう。

布団を処分する方法

先ほどお話ししたように、布団の寿命は4~5年程度です。寿命を迎えた布団は、きれいに見えても汚れ、ダニやカビなどが潜んでいることが多いので処分します。

処分する布団の数が多い場合は、地域でサービスを提供している不用品回収業者に引き取りを依頼してもいいでしょう。

布団を買い替える場合は、無料で布団を引き取るサービスをおこなっているお店で購入する方法もあります。

まとめ

布団の収納に悩んでいる人は、まず家族ひとりにつき1組の適正量に布団を減らしてみてください。使っていないよけいな布団があると、スペースのむだづかいになってしまいます。そのうえで、ご紹介した収納方法や湿気対策をお部屋の状況に合わせてカスタマイズして実践すれば、布団をすっきりと収納することができるはずです。

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